膵臓がんの余命とステージ4の症状、今からできる選択肢

pancreatic cancer

膵臓がんで手術が難しいときもご相談ください

この記事でわかること

自宅でタブレットを見ながらノートに書き留める女性

膵臓がんはステージ4で手術ができなくても、薬物療法や痛み・黄疸への治療、緩和ケアなど整理できる選択肢があります。余命・症状・選択肢を公的機関の情報で確認できます。

膵臓がんはステージ4(末期)と言われても、できることがある

妻が同席する診察室で、男性が医師に質問する様子

「膵臓がんのステージ4と言われた」「余命はどのくらいなのか」。この章では、ステージ4や末期がどの状態を指すのかを公的機関の情報で整理し、この記事で扱う範囲を示します。手術が難しい段階でも、治療とケアの選択肢は残っています。

膵臓がんの「ステージ4」「末期」とは、どの状態を指すのか

ステージ4は遠隔転移がある状態と説明し、病状に合わせた治療とケアの相談を促す図解

膵臓がんのステージ4とは、がんが膵臓から離れた肝臓や肺、腹膜などの臓器に転移している状態です。膵臓がんのステージは0期からⅣ期まであり、がんの大きさや周囲への広がり、リンパ節への転移、他の臓器への転移の有無によって決まります(出典:「膵臓がん 治療」)。

医学的に「末期」という区分はなく、一般にはこのⅣ期や、治療の選択肢が限られてきた状態を指して使われます。ステージ4でも薬物療法の対象になる人は多く、「末期=何もできない」ではありません。まずは自分の病期を確認しましょう。

この記事でわかる範囲と、情報の時点

自宅の机でタブレットの情報を確認する男性

この記事では、膵臓がんの原因から初期症状、ステージ別の5年生存率、検査、治療法、そしてステージ4で手術ができないと言われたときにできることまでを、一覧で把握できるようにまとめています。医学的な事実は国立がん研究センターがん情報サービスの「膵臓がん」と全国がん登録のデータを根拠にし、当協会の立場からの情報とは分けて書いています。

対象は膵臓がんのほとんどを占める腺がんで、神経内分泌腫瘍など性質の異なる腫瘍は含みません。生存率は過去の診断例の数値なので、目安として読んでください。

余命を告げられても、選択肢の整理はこれから始められる

家族でノートを開いて話す写真に「今できることを一緒に整理」と添えた画像

「余命はどのくらいです」と告げられると、頭が真っ白になり、何も考えられなくなる方は少なくありません。しかし膵臓がんでは、手術ができない場合でも、がんの進行を抑えて症状をやわらげるための薬物療法が行われます。痛みや黄疸、食事が通りにくいといった症状をやわらげる治療や、緩和ケアも並行して受けることが可能です。

標準治療をサポートする形で統合医療を組み合わせるという考え方もあります。大切なのは、提示された選択肢を整理し、主治医に確認することです。当協会ではその整理を無料で一緒に行っています。

膵臓がんの原因と、なりやすい人の特徴

女性医師に自身の健康について相談する男性

膵臓がんには、公的機関が挙げるいくつかの危険因子があります。この章では、病気や生活習慣に関わる要因、家族歴、予防と検診の現状を整理します。

家族歴・糖尿病・慢性膵炎・IPMN、喫煙・飲酒・肥満が危険因子

家族歴、糖尿病・慢性膵炎・IPMN、喫煙・飲酒・肥満のリスクを医師に相談する図解

血縁のある家族に膵臓がんの人がいること、糖尿病や慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)にかかっていること、喫煙や飲酒、肥満が、膵臓がんのリスクを高めることがわかっています(出典:「膵臓がん 予防・検診」)。両親、兄弟姉妹、子どもに膵臓がんの人が2人以上いる場合を家族性膵がんといい、発生リスクが高いとされています。

ただし、必ず膵臓がんになるわけではありません。心配な方は、遺伝カウンセリングについて医師に相談してみましょう。専門施設の情報は、がん相談支援センターで確認できます。

予防には、特に禁煙が効果的とされる

禁煙マークを添え、屋外で男性と相談員が話す禁煙のイラスト

日本人を対象とした研究では、がん全般の予防として、禁煙、飲酒を控えること、バランスのよい食事、活発な身体活動、適正体重の維持、がんの原因となりうる感染の予防が有効とされています。そのうえで、膵臓がんの予防には、特に禁煙が効果的だといわれています。

喫煙はがんの治療の効果を下げたり、手術後の合併症を増やしたりすると考えられているため、診断を受けた後も禁煙は大切です。禁煙の方法に迷うときは、担当医に相談してください。

家族の受動喫煙を避けることも大切です。禁煙外来を利用する方法もあります。

指針で定められた検診はなく、血糖値の異常が受診のきっかけになることも

診察室で検査について女性医師の説明を聞く女性

膵臓がんについては、現在、厚生労働省の指針で定められた検診はありません。一方で、膵臓がんになるとインスリンなどのホルモンが減り、糖尿病が発症したり悪化したりすることがあります。そのため、血糖値などの異常を指摘されたときは、膵臓の検査について医師と相談するとよいでしょう。

人間ドックなどで任意に検診を受ける場合は、メリットとデメリットを理解したうえで受けることが勧められています。気になる症状がある場合は、医療機関を早めに受診してください。症状がないうちから、体の変化に気を配っておくと安心です。

膵臓がんの初期症状と、進行したときの症状

おなかに手を添えた女性の話を、自宅のソファで家族が聞く様子

膵臓がんは、小さいうちは症状が出にくく、早期に見つけることが難しいがんです。この章では、初期の特徴と、進行したときの症状、糖尿病との関係を整理します。

初期は症状が出にくく、早期発見が難しい

初期は症状が出にくいことと、気になる変化を医師に相談することを伝えるイラスト

膵臓はがんが発生しても小さいうちは症状が出にくく、早期の発見は簡単ではありません(出典:「膵臓がんについて」)。膵臓が胃の後ろ、おなかの奥にある臓器であることも、見つかりにくい理由の一つです。

全国がん登録の2018年診断例では、診断時にがんが膵臓にとどまる「限局」は約16%にすぎず、約46%は離れた臓器に転移した「遠隔」の段階で見つかっています。早く見つけるためには、わずかな体の変化や血糖値の異常を見逃さないことが大切です。気になる変化があれば、早めに受診してください。

腹痛・黄疸・体重減少・背中の痛みなど、進行したときの症状

腹痛・背中の痛み、黄疸、体重減少を症状の例として示し、医師への相談を促す図解

膵臓がんが進行してくると、腹痛、食欲不振、おなかが張る感じ、黄疸、体重減少、腰や背中の痛みなどが起こります。黄疸は、がんが胆汁の通り道である胆管をふさぐことで起こり、皮膚や目の白い部分が黄色くなります。

ただし、これらの症状は膵臓がん以外の理由でも起こり、膵臓がんであっても必ず起こるわけではありません。背中の痛みが続く、食事の量は変わらないのに体重が減る、白目が黄色いといった変化に気づいたら、自己判断せずに早めに受診してください。受診の際は、いつからどんな症状があるかをメモして伝えると診察がスムーズです。

糖尿病の発症や悪化が、膵臓がんのサインになることもある

手帳を持った男性が診察室で医師に体調の変化を話す様子

膵臓は、血糖値を調節するインスリンなどのホルモンをつくる臓器でもあります。そのため膵臓がんになると、これらのホルモンが減って、糖尿病が新たに発症したり、もともとあった糖尿病が悪化したりすることがあります。

また、糖尿病自体も膵臓がんの危険因子の一つです。生活習慣が変わらないのに急に血糖値が上がった、糖尿病の薬が効きにくくなったといった変化があれば、膵臓の検査について主治医に相談してみてください。糖尿病で通院している方は、主治医に体重の変化や腹部の症状もあわせて伝えておくと、変化に気づいてもらいやすくなります。

膵臓がんの種類と、膵臓の働き

女性と家族が診察室で医師の説明を一緒に聞く様子

膵臓がんを理解するには、まず膵臓がどんな臓器で、がんがどこから発生するのかを知ることが役立ちます。この章では、膵臓の構造と働き、膵臓がんの種類、似た病気との違いを整理します。

膵臓は、消化液とホルモンをつくる胃の後ろの臓器

膵臓の働きとして、消化を助ける膵液と血糖を調節するホルモンを示す図解

膵臓は胃の後ろにある長さ20cmほどの細長い臓器で、右端は十二指腸に、左端は脾臓に接しています。十二指腸側を膵頭部、脾臓側を膵尾部、その間を膵体部と呼び、がんがどこにできたかで手術の方法が変わります。膵臓の働きは、食べ物の消化を助ける膵液をつくることと、インスリンなど血糖を調節するホルモンをつくることの2つです。

膵液は膵臓の中を通る膵管を通って十二指腸に運ばれます。この2つの働きが、膵臓がんの症状や手術後の生活に深く関わっています。自分のがんがどの部分にあるかを確認しておきましょう。

膵臓がんの多くは、膵管から発生する腺がん

膵管に発生するがんを概念的に描き、多くは腺がんであると説明するイラスト

膵臓がんは多くが膵管に発生し、そのほとんどは腺がんという種類です。膵臓がんはがんが周囲に広がっていこうとする力(浸潤性)が強く、小さいうちから膵臓の周りのリンパ節や肝臓などの臓器に転移しやすい腫瘍です。

おなかの中にがん細胞が散らばって広がる腹膜播種が起こることもあります。この性質が、見つかったときにはすでに進行していることが多い理由の一つです。

一方で、治療の進歩により、手術や薬物療法の選択肢は広がっています。自分のがんの状態を主治医に確認しておきましょう。

IPMNや神経内分泌腫瘍(NET)との違い

膵臓がん(腺がん)、IPMN、NETを並べ、種類によって性質が異なることを示す図解

膵管にできる病気には、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)もあります。IPMNは良性のこともありますが、それ自体ががんに変化することがあり、膵臓内の別の場所に膵臓がんが発生する可能性もあるため、大きさや状態をふまえて定期的な検査か手術かを主治医と相談しながら決めていきます。

また、膵臓には神経内分泌腫瘍(NET)ができることもありますが、通常の膵臓がん(腺がん)とは性質が異なる腫瘍です。診断名を確認しておくと、調べる情報を取り違えずに済みます。わからない点は遠慮なく主治医に確認しましょう。

ステージ別の状態と、5年生存率・余命の目安

妻がノートを持って同席し、男性が女性医師に今後の見通しを質問する様子

「膵臓がんの余命はどのくらいか」は、最も多く検索されている疑問です。この章では、ステージ分類と手術ができるかどうかの区分、全国がん登録にもとづく5年相対生存率を示し、その数字をどう読むべきかを整理します。

ステージ0〜4の分類と、「切除可能・切除可能境界・切除不能」

切除可能、切除可能境界、切除不能の分類と、病状・体調を合わせて検討することを示す図解
ステージ主な状態
0期がんが膵管の上皮内にとどまっている
Ⅰ期がんが膵臓内にとどまり、リンパ節転移がない(2cm以下はⅠA、2cm超はⅠB)
Ⅱ期がんが膵臓の外に広がっているが主要な動脈には及ばない(ⅡA)、またはリンパ節転移がある(ⅡB)
Ⅲ期がんが腹腔動脈や上腸間膜動脈に及んでいる
Ⅳ期他の臓器などへの転移がある

膵臓がんでは、治療方針を決めるときに、ステージとあわせて「手術ができるかどうか」を検討します。手術でがんを取りきれると考えられる「切除可能」、切除しても細胞レベルでがんが残る可能性がある「切除可能境界」、大きな血管を巻き込んでいたり別の臓器に転移していたりする「切除不能」の3つです。

ステージ4は、多くの場合「切除不能」にあたり、薬物療法が治療の中心になります。自分がどの区分にあたるのか、その理由とあわせて主治医に確認しておくと、治療方針の説明を理解しやすくなるでしょう。区分は治療の効果によって見直されることもあります。

全国がん登録にみる、膵臓がんの5年相対生存率

膵臓がんの5年相対生存率13.2%と、2018年診断・全国・男女計・全進行度の集計条件、個人の余命を示す数字ではないことを示す図解
進行度(2018年診断例)対象者数5年相対生存率
全体37,714例13.2%
限局(膵臓にとどまる)6,011例42.4%
領域(周囲の組織・リンパ節に広がる)10,976例15.9%
遠隔(離れた臓器に転移)17,458例2.2%

2023年に膵臓がんと診断されたのは47,540例、2024年の死亡数は41,235人です(出典:「膵臓 がん統計」)。全国がん登録の2018年診断例では、5年相対生存率は全体で13.2%でした。進行度別では、限局で42.4%、領域で15.9%、遠隔で2.2%です。

ほかのがんと比べて厳しい数字であることは事実ですが、この数字の読み方には注意が必要です。なお、この数値には手術で取りきれた人も、薬物療法や緩和ケアを受けた人もすべて含まれており、自分と同じ状況の人だけの数字ではありません。

生存率の数字の読み方と、余命が数字どおりにならない理由

生存率は集団の統計で個人の余命を示す数字ではないと伝える、医師と患者のイラスト

5年相対生存率は、がん以外の死因の影響を除いて、診断から5年後に生存している割合を示す集団の指標です。全国がん登録の「遠隔」はステージ4とも完全には一致せず、2018年に診断された人の過去の数値で、その後の治療の進歩は反映されていません。個人の経過は、体力や治療への反応、がんの性質によって大きく変わります。

厳しい数字に打ちのめされる必要はありません。医師が告げる余命も統計上の目安であって、期限ではないことを知っておいてください。数字は見通しの目安として受け止めてください。

余命1年と告げられ「もう諦めるしかない」と思っていた60代の男性は、当協会の相談で「この状況でもまだやれることがたくさんある」と助言を受け、その後も専門家が継続的にサポートしたと話しています(当協会「ご相談者の声」より)。余命宣告を受けたあとの考え方は、次の記事でも整理しています。

末期がんで余命宣告されてからの選択肢

進行の仕方と、再発・転移の特徴

診察室で医師と経過観察について相談する女性

膵臓がんは、周囲に広がりやすく、離れた臓器にも転移しやすいがんです。この章では、転移しやすい場所と腹膜播種、手術後の再発と経過観察の目安を整理します。

小さいうちからリンパ節や肝臓に転移しやすい

リンパ節や肝臓への転移の可能性を挙げ、広がりを検査で確認することを伝えるイラスト

膵臓がんは浸潤性が強く、小さいうちから膵臓の周りのリンパ節や肝臓などの臓器に転移しやすい腫瘍です。膵臓のすぐ近くには、腹腔動脈や上腸間膜動脈といった大きな血管が通っており、がんがこれらの血管を巻き込むと手術が難しくなります。

転移の有無や広がりは、造影CTやMRI、必要に応じて審査腹腔鏡などで確認します。転移がわかっても、薬物療法でがんの進行を抑え、症状をやわらげる治療が続けられることを知っておいてください。転移した場所や数は、治療方針を決める大切な情報になります。

がんが転移したと告げられたときの考え方や治療の選択は、次の記事でも整理しています。

がんが転移したときの可能性と治療の選択

腹膜播種と、それに伴う症状

おなかに手を添え、診察室で医師に体調を話す男性

膵臓がんでは、おなかの中にがん細胞が散らばって広がる腹膜播種が起こることもあります。腹膜播種があると起こりやすいのが、おなかの張りや食欲の低下、食事が通りにくいといった症状です。

画像検査では見つけにくいこともあり、肝臓への転移や腹膜播種が疑われる場合には、おなかに小さな穴を開けてカメラで直接観察する審査腹腔鏡で、正確なステージを診断することがあります。こうした症状には、体を楽にするための治療やケアが用意されています。症状が出たら我慢せず、早めに医療者に伝えてください。

手術後の再発と、経過観察の目安

自宅でノートを開き、通院の予定を一緒に整理する夫婦

手術でがんを取りきれた場合でも、再発することがあります。手術後は少なくとも5年間は通院が必要で、その後も継続して検査を受けることが勧められています。

目安は、手術後2年間は3〜6カ月おき、それ以降は6〜12カ月おきです。診察では、黄疸や血糖、肝機能、腫瘍マーカーを調べる血液検査と、超音波、CT、MRIなどの画像検査を行います。

再発した場合は、体調に応じて多くは薬物療法を行い、治療が難しい場合は緩和ケアで症状をやわらげ、体力を温存していきます。定期検査は欠かさず受けましょう。

膵臓がんの検査方法

CT検査室で検査着の男性が技師から検査前の説明を聞く様子

膵臓はおなかの奥にあるため、いくつかの検査を組み合わせて診断を確定していきます。この章では、どの検査で何を調べるのかと、腫瘍マーカーの扱いを整理します。

血液検査・超音波で疑い、造影CT・MRI・超音波内視鏡で詳しく調べる

必要に応じて造影CT、MRI、超音波内視鏡を組み合わせることを示す図解

症状や危険因子、血液検査や超音波検査の結果から膵臓がんが疑われる場合は、造影CT検査、造影MRI検査、超音波内視鏡検査(EUS)などを受けます(出典:「膵臓がん 検査」)。膵臓はおなかの奥にあるため、体の表面からの超音波では胃や腸のガスで一部しか見えないことがあります。

超音波内視鏡は、口から入れた内視鏡の先から胃や十二指腸越しに膵臓を近くで観察でき、詳しい画像を得られる検査です。これらで確定できない場合には、内視鏡で膵管を造影するERCPを行うことがあります。検査の目的も確認しておきましょう。

確定診断に必要な病理検査と、審査腹腔鏡

検査室で顕微鏡をのぞいて標本を確認する白衣の専門家

診断をより正確に確定するために行うのが、可能な限り細胞や組織を採取して顕微鏡で調べる病理検査です。超音波内視鏡で膵臓を見ながら針を刺して組織をとる方法や、ERCPの際に膵管の細胞を採取する方法があり、多くは鎮静剤で眠った状態で行われます。

肝臓への転移や腹膜播種が疑われる場合には、全身麻酔でおなかに小さな穴を開け、腹腔鏡で直接観察してステージを診断することもあります。検査の目的とリスクを、事前に担当医に確認しておくと安心です。ERCPでは急性膵炎などの合併症が起こることもあります。

腫瘍マーカーCA19-9などの値だけでは判断できない

CA19-9などの腫瘍マーカーだけでは診断できず、ほかの検査も合わせて判断することを示す図解

膵臓がんでは、CA19-9やCEA、DUPAN-2、SPan-1などの腫瘍マーカーを血液検査で測定することがあります。腫瘍マーカーは、がんの診断の補助や、診断後の経過観察、治療の効果判定に使われます。

ただし、がんかどうかは腫瘍マーカーの値だけでは診断できず、進行や転移も値の変化だけでは判断できません。数値が上がって不安になったときは、画像検査や病理検査と合わせて医師がどう判断しているかを確認することが、必要以上に恐れないための近道です。気になる数値は、次の診察で遠慮なく質問してください。

膵臓がんの治療方法と費用感

病院の相談室で治療費や支援について相談員と話す夫婦

膵臓がんの治療は、手術ができるかどうかで大きく分かれます。この章では、公的機関が示す標準治療の役割と、症状をやわらげる治療、標準治療に統合医療を組み合わせる考え方、費用の面で知っておきたいことを整理します。

切除できる場合の手術、膵頭十二指腸切除術と膵体尾部切除術

家族が同席する診察室で、医師から手術の説明を聞く男性

膵臓がんが切除可能な場合は、できる限り手術をします。膵頭部にがんがある場合は、十二指腸や胆のう、胆管の一部とともに切除する膵頭十二指腸切除術を行い、残った膵臓や胆管、胃を小腸とつなぎ合わせます。膵体尾部にがんがある場合は膵体尾部切除術を行い、脾臓も摘出するのが通常です。

最近は、おなかに小さな穴を開けて行う腹腔鏡下手術やロボット支援下手術も行われています。手術の費用は保険診療の対象です。高額療養費制度により、自己負担には上限があります。一般に、膵頭部の手術は膵体尾部の手術より回復に時間がかかります。

手術前後の補助化学療法で、再発の可能性を下げる

女性が薬剤師から薬の説明を受ける様子

膵臓がんでは、手術でがんを取りきれたように見えても、再発することが少なくありません。そこで、手術の前や後に一定期間、細胞障害性抗がん薬を用いた薬物療法を受けることで、再発しにくくなる可能性が示されています。手術の前に行うものが術前補助化学療法、後に行うものが術後補助化学療法です。

また、切除しても細胞レベルでがんが残る可能性がある「切除可能境界」では、先に薬物療法や化学放射線療法を行い、その効果を確認してから手術をするかどうかを判断します。期間や薬は担当医と相談して決めます。

切除できない場合の薬物療法と化学放射線療法

外来治療室のリクライニング椅子で点滴を受け、看護師と話す男性

がんが大きな血管を巻き込んでいたり、遠隔転移があったりして手術ができない場合は、薬物療法が治療の中心になります。がん情報サービスは、薬物療法だけでがんを完全に治すことは難しいものの、がんの進行を抑えたり、症状をやわらげたりすることがわかっていると説明しています。

最初に行う一次化学療法では、細胞障害性抗がん薬を単独または組み合わせて使い、遠隔転移がない場合は放射線治療と組み合わせることも選択肢です。効果がなくなったときや副作用が強いときは、別の薬に切り替える二次化学療法を行います。

がん遺伝子検査と、分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬

がん遺伝子検査と治療への適応確認を伝える、医師と患者のイラスト

膵臓がんの薬物療法中には、がん遺伝子検査を行うことがあります。BRCA遺伝子の変異は膵臓がんの人の約5%に見つかるとされ、変異がある場合はプラチナ製剤という抗がん薬で治療したあとに、分子標的薬による維持療法を行うこともあります。

MSI-HighやTMB-Highといった遺伝子の特徴がある場合は免疫チェックポイント阻害薬、NTRKやRETの融合遺伝子、BRAFの変異がある場合は分子標的薬が治療の候補です。該当する人は多くありませんが、検査を受けられるかを主治医に確認しておくとよいでしょう。

黄疸や消化管の詰まりをやわらげる治療

家族が同席する診察室で、女性が体調の不安を医師に話す様子

膵臓がんが広がると、胆汁の通り道がふさがって黄疸や胆管炎が起こったり、胃や十二指腸が圧迫されて食事が通りにくくなったりします。黄疸には、内視鏡で胆管にステントという管を入れて胆汁の流れをよくする胆道ドレナージなどを行います。

胃や十二指腸が狭くなった場合の選択肢は、金属製のステントで通り道を広げる方法や、胃と小腸をつなぐバイパス手術です。こうした治療で症状をやわらげることは、食事をとり、体力を保ち、薬物療法を続けることにもつながります。黄疸や高い熱が出たら、担当医や看護師に相談してください。

統合医療・自然療法を組み合わせるという選択肢

男性と家族が、無地のノートを主治医と一緒に確認して相談する様子

統合医療は、厚生労働省の検討会で「近代西洋医学を前提として、これに補完代替療法や伝統医学等を組み合わせて更にQOLを向上させる医療」と位置づけられています。標準治療をサポートする形で、食事の改善、運動、温熱療法、心のケアなどを組み合わせる考え方です。

補完代替療法の多くは自由診療で、自己負担が増えることがあります。がん情報サービスは、膵臓がんで科学的に効果が証明されている免疫療法は限られているとして、高額な自由診療の情報には注意を促しています。取り入れるものは必ず主治医に伝え、根拠と費用を確認して選んでください。

ステージ4と診断され、抗がん剤治療に加えて自宅でもさまざまなことに取り組んでいた50代の女性は、当協会の相談で専門家の立場から助言を受け、落ち着いた気持ちで治療に向き合えたと話しています(当協会「ご相談者の声」より)。当協会は、統合医療の定義に基づき、標準治療をサポートする形で信頼性の高い補完代替療法の情報を整理・提供している一般社団法人です。特定の商品や治療法を勧めることはありません。協会が紹介している療法の分類は、次のページで確認できます。

協会推奨の代替療法

ステージ4・手術ができないと言われたときの選択肢

患者と家族が、医師と看護師を交えて治療とケアについて話し合う様子

「ステージ4で、手術はできないと言われた。余命はどのくらいで、今から何ができるのか」。この章では、その問いに沿って、いま始められること、薬物療法の役割、痛みのケア、療養の場所、食事と体力、主治医への確認事項を順に整理します。

ステージ4と言われた今から、できること

今から整理できることとして、治療、症状・つらさ、暮らしを示す図解

ステージ4と言われた今からでも、できることは少なくありません。まず、提案されている治療の目的を主治医に確認することです。膵臓がんの薬物療法は、がんの進行を抑え、症状をやわらげることを目的としています。

次に、痛みや黄疸、食事が通りにくいといった症状を我慢せずに伝え、早めに対処してもらうことです。食事の工夫やリハビリで体力を保つことは、治療を続けるうえでも大切です。

療養の場所や、これからの時間の過ごし方も、少しずつ考え始めておきましょう。一人で抱え込まず、相談先を持つことも大切です。

薬物療法で、がんの進行を抑えて症状をやわらげる

外来治療前の相談スペースで看護師に質問する女性

手術ができない膵臓がんでは、細胞障害性抗がん薬を中心とした薬物療法が治療の柱になります。副作用には、食欲不振、吐き気、倦怠感、口内炎、しびれ、白血球や血小板が減る骨髄抑制などがあり、程度は人によってさまざまです。最近は吐き気を予防する薬が進歩し、以前より副作用をコントロールしやすくなっています。

副作用が強くて治療を続けられないときは、別の薬に切り替える方法もあります。体調の変化は、迷わず担当医に伝えてください。自分が受ける薬物療法について、いつどんな副作用が起こりやすいか、どう対応すればよいかを、治療が始まる前に確認しておきましょう。

痛みをやわらげる薬・神経ブロック・放射線治療

腹部に手を添える男性患者が診察室で医師に痛みを相談している様子

膵臓がんでは、腹部や背中の痛みが生活の質を大きく左右します。痛みには、痛みの強さに応じた痛み止めを使い、強い痛みに使うのが医療用の麻薬です。必要な薬の種類や量には個人差があるため、医師が一人ひとりの痛みに合わせて調整していきます。

痛みを感じる神経の近くに薬を注入する神経ブロックや、痛みを和らげる目的の放射線治療が行われることもあります。「痛み止めは最後の手段」と我慢せず、早めに伝えることが大切です。痛みを減らすことは、食事や睡眠を保ち、体力を保つことにもつながります。

在宅緩和ケアと緩和ケア病棟(ホスピス)から、療養の場所を選ぶ

自宅で家族と訪問看護師に支えられる患者と、緩和ケア病棟で看護師と話す患者を並べた療養場所のイラスト

療養の場所は、自宅での在宅緩和ケア、緩和ケア病棟(ホスピス)、一般病棟から選ぶことができます。緩和ケアは、全国のがん診療連携拠点病院で外来・入院のどちらでも受けられ、自宅でも受けられます。在宅緩和ケアは、訪問診療や訪問看護を組み合わせ、住み慣れた家で症状に対応してもらう方法です。

緩和ケア病棟は医療者が常にそばにいるため、症状が強いときや自宅での介護が難しいときの安心感が大きくなります。本人の希望と家族の負担を合わせて考えましょう。緩和ケアやホスピスをすすめられたときの対処法と検討すべきことは、次の記事で詳しく整理しています。

緩和ケア・ホスピスをすすめられたときの対処法

食事と体力を保つ工夫と、リハビリテーション

食事が並ぶテーブルで男性患者と栄養相談の担当者が食べ方について話している様子

膵臓がんでは、食欲の低下や消化吸収の障害によって体重が減りやすくなります。手術後の食事は、控えめの量から少しずつ食べる、場合によっては1日4食以上に分ける、脂肪の多い食べ物は一度にとりすぎないといった工夫が役立ちます。下痢が続く場合は、消化を助ける薬について主治医に相談してください。

また、医師の指示のもとで体を動かし、筋力を保つリハビリテーションも、治療を続ける体力づくりとして大切とされています。栄養士に食事の相談ができる病院もあります。食べられるものを、無理のない範囲でとりましょう。

主治医に確認しておきたい質問と、セカンドオピニオン

ノートを手にした女性が医師に質問しながら説明を聞いている様子

整理しておきたいのは、切除可能・切除可能境界・切除不能のどれにあたるか、治療の目的、薬の候補と副作用、がん遺伝子検査を受けられるか、痛みや黄疸への対応、決めるまでにどれくらい時間があるか、といった点です。担当医が提案した以外の治療法を知りたいときや、別の角度から意見を聞きたいときには、セカンドオピニオンを受けることもできます。

紹介状をもらって受けるのが一般的で、主治医に失礼なことではありません。質問を紙に書いて持っていくだけでも、聞き漏らしが減ります。ご家族が一緒に説明を聞くのもよい方法です。

当協会に寄せられた膵臓がんの相談事例と無料相談

相談室で年配の夫婦が女性相談員の話を聞いている様子

一般社団法人日本がん難病サポート協会には、膵臓がんでステージ4と診断された方からのご相談も寄せられています。この章では、実際の相談事例と、無料相談で一緒に整理できることをご紹介します。

ステージ4の膵臓がんと診断された、66歳男性の相談事例

年配の男性と家族が相談員と話し合う、匿名の相談事例を表すイラスト

当協会に相談された66歳の男性は、食道がんの治療歴があり、膵尾部の膵臓がんでステージ4と診断されていました。リスクを考えたうえで化学療法を見合わせる判断をされ、「ほかに取り組める療法はないか」というご相談でした。

相談を通じて選択肢を整理し、自然療法を中心に取り組まれた結果、膵臓がんが不明瞭化し、その後も順調に回復されています。これは当協会に寄せられた個人の相談事例であり、同じ経過をたどることを保証するものではありません。当協会は標準治療をやめることを勧めるものではなく、治療の選択は主治医と十分に話し合って決めることが大切です。

ご家族だけの相談、匿名・オンラインでも相談できる

自宅で女性がノートを取りながらパソコンでオンライン相談をしている様子

当協会の個別相談は無料で、電話(平日9時〜18時)、メール(365日24時間受付)、オンラインや対面に対応しています。匿名でも可能で、ご本人が同席されないご家族だけのご相談も歓迎しています。

末期がんやステージ4、緩和ケア・ホスピスをすすめられた段階の方からのご相談が最も多く、「何から考えればいいかわからない」という状態のままで構いません。当協会は医療機関ではなく、診断や治療は行いません。公的機関の情報をもとに考え方を整理し、主治医との対話を後押しすることが役割です。

母が末期がんと告げられたご家族(50代・女性)からは、「残された時間の過ごし方という重い話から逃げずに、一緒に考えてくださったことが何よりの支えでした」という声が届いています(当協会「ご相談者の声」より)。同じ立場の方の声は、次のページでも紹介しています。

ご相談者からのお便り

無料相談で一緒に整理できること

男性と相談員が「病状・治療」「困りごと」「希望」の3項目を整理しているイラスト

無料相談では、提示されている治療の選択肢の整理、次の診察で主治医に確認したい質問の書き出し、痛みや緩和ケアの考え方、これからの時間の過ごし方、ご家族との関わり方などをお話しいただけます。統合医療や補完代替療法について気になる情報があれば、公的機関の情報をもとに見極め方を一緒に考えます。

特定の商品や治療法の勧誘は行っていません。ステージ4と告げられ、一人で決めなければと焦る前に、まずは一度お話しください。ご相談いただいた方からは、「急かさず話を聞いてもらい、選択肢と主治医に確認すべきことを一緒に考えてもらえた」という声も届いています。

【まとめ】 膵臓がんはステージ4でも、選択肢を整理すれば今できることが見えてくる

自宅のソファで年配の男性が妻と娘と落ち着いて話している様子

膵臓がんは症状が出にくく、全国がん登録の2018年診断例では約46%が遠隔転移の段階で見つかっています。5年相対生存率は全体で13.2%、遠隔では2.2%と厳しい数字ですが、これは過去の集団の平均であり、個人の経過を決める数字ではありません。

手術ができなくても、薬物療法でがんの進行を抑え、痛みや黄疸、食事が通りにくい症状をやわらげる治療や緩和ケアを並行して受けられます。標準治療をサポートする形で統合医療を組み合わせる道もあります。まずは主治医に確認したいことを整理するところから始めてみてください。

ステージ4と言われても、まずは無料相談でお話しください

ヘッドセットを着けた女性相談員がパソコンの前で相談に応じている様子

膵臓がんでステージ4と言われ、余命が頭から離れない、手術ができないと言われて何を選べばいいかわからない、ご家族としてどう支えればいいかわからない。当協会には、そうした段階の方からのご相談が最も多く寄せられています。公的機関の情報をもとに、選択肢と主治医に確認したいことを一緒に整理し、主治医との対話を後押しします。

無料相談はこちら

お電話でのご相談は 03-5657-0995(平日9時〜18時)。メールでのご相談は365日24時間受け付けています。ご家族だけのご相談も可能です。

ほかの部位の相談事例は「がんの部位別事例一覧」でも紹介しています。

よくある質問

ノートを囲みながら相談したいことを整理している男女の様子

膵臓がんステージ4の余命はどのくらいですか?

医師と男性患者が話し合い、「余命は一人ひとり異なる」と伝えるイラスト

余命を一律に示す公的な数値はありません。全国がん登録の2018年診断例では、離れた臓器に転移した「遠隔」の5年相対生存率は2.2%と厳しい数字ですが、過去の集団の平均であり、その後の治療の進歩は反映されていません。個人の経過は体力や治療への反応で変わるため、見通しは主治医に確認してください。

詳しくは 生存率の数字の読み方 を参照してください。

膵臓がんステージ4の5年生存率はどのくらいですか?

膵臓がんの遠隔に分類された2018年診断・全国・男女計の5年相対生存率2.2%と、統計区分はステージ4と完全には一致せず個人の余命を示さないことを示す図解

全国がん登録の2018年診断例では、膵臓がん全体の5年相対生存率は13.2%、限局で42.4%、領域で15.9%、遠隔で2.2%です。ただし登録の区分はステージと完全には一致せず、2018年当時の治療にもとづく過去の数値です。数字は見通しの目安として受け止めてください。

詳しくは 進行度別の5年相対生存率 を参照してください。

膵臓がんでステージ4と言われました。今からできることはありますか?

年配の男性と息子が相談員を交えて今後のことを話し合っている様子

あります。まず治療の目的と薬の候補、副作用を主治医に確認しましょう。痛みや黄疸、食事が通りにくい症状は、薬や神経ブロック、ステントなどでやわらげられるため、我慢せず伝えることが大切です。食事の工夫や体を動かすことで体力を保ち、療養の場所も少しずつ考えていきましょう。

詳しくは ステージ4と言われた今からできること を参照してください。

膵臓がんの初期症状は何ですか?

自宅のソファでノートを開きながら電話で相談している女性の様子

膵臓がんは小さいうちは症状が出にくく、初期に気づくのは難しいがんです。進行すると、腹痛、食欲不振、おなかの張り、黄疸、体重減少、腰や背中の痛みなどが起こります。また、急に糖尿病が発症したり悪化したりすることがあるため、血糖値の異常を指摘されたら膵臓の検査について医師に相談してください。

詳しくは 初期症状の特徴 を参照してください。

膵臓がんの標準治療は何ですか?

標準治療を基本に相談することを伝え、手術・薬物療法・放射線治療を病状と体調に合わせて選ぶ図解

切除可能な場合は手術と、手術の前後の補助化学療法が基本です。切除可能境界では、先に薬物療法や化学放射線療法を行ってから手術を検討します。切除不能な場合は、細胞障害性抗がん薬を中心とした薬物療法や化学放射線療法を行います。どの段階でも、緩和ケアを並行して受けることが可能です。

詳しくは ステージと治療方針の区分 を参照してください。

膵臓を取ったらどうなりますか?

看護師が年配の女性と家族に資料を見せながら退院後の生活について説明している様子

膵臓をすべて摘出すると、インスリンが分泌されなくなるため糖尿病になり、定期的にインスリンを使います。また、膵液が出なくなって消化吸収障害や脂肪肝が起こるため、消化剤の服用も必要です。一部の切除でも、切除の範囲によっては糖尿病や下痢などが起こることがあるため、食事の工夫と治療で対応していきます。

詳しくは 手術の種類 を参照してください。

膵臓がんの手術では、どのくらい入院しますか?

病室で荷物をそばに置いた男性患者が看護師と話している様子

入院期間は、持病の有無や入院する施設、手術の内容、合併症の有無によって異なり、一律ではありません。一般的には、開腹手術に比べて腹腔鏡下手術やロボット支援手術のほうが短くなるとされています。膵頭部の手術は腸とつなぐ部分が多く、膵体尾部の手術より回復に時間がかかる傾向があります。

詳しくは 手術の種類と特徴 を参照してください。

膵臓がんに免疫療法は効きますか?

医師が女性患者に説明し、「免疫療法は適応の確認が必要」と伝えるイラスト

がん情報サービスによると、膵臓がんで科学的に効果が証明されている免疫療法は、MSI-HighやTMB-Highの場合に免疫チェックポイント阻害薬を使う方法に限られています。該当するかはがん遺伝子検査で調べます。高額な自由診療の免疫療法を検討する場合は、効果の根拠と費用を主治医に相談してください。

詳しくは がん遺伝子検査と使われる薬 を参照してください。

家族が膵臓がんと診断されたら、家族にできることは何ですか?

自宅で娘が年配の父親に飲み物を差し出しながら話している様子

まず本人の気持ちと希望を聞き、主治医の説明に同席して治療の目的や見通しを一緒に確認することです。痛みや食事の変化を医療者に伝えることや、療養の場所を一緒に考えることも家族の大切な役割です。家族自身の不安も一人で抱えず、当協会の無料相談などで話してください。ご家族だけのご相談もできます。

詳しくは 無料相談で整理できること を参照してください。

出典

本記事の医学的な事実と統計は、次の公的機関の一次情報に基づいています(2026年10月閲覧)。

本記事で示した数値出典
診断数 47,540例(2023年)、死亡数 41,235人(2024年)がん統計「膵臓」
5年相対生存率 全体13.2%、限局42.4%、領域15.9%、遠隔2.2%(2018年診断例)全国がん登録生存率データ(最新データ〈進行度別〉)
診断時の進行度の割合 限局15.9%、領域29.1%、遠隔46.3%(2018年診断例)同上
ステージ分類(2cm、腹腔動脈・上腸間膜動脈など)膵臓がん 治療 表1(日本膵臓学会の分類)
BRCA遺伝子変異 膵臓がんの約5%膵臓がん 治療 「がん遺伝子検査」
経過観察の頻度(手術後2年間は3〜6カ月おき、それ以降は6〜12カ月おき、少なくとも5年間)膵臓がん 療養
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