緩和ケア・ホスピス
モルヒネは緩和ケアでどのように使われますか?副作用や呼吸抑制は大丈夫ですか?
まずは結論
モルヒネ(医療用麻薬)は、がんの中等度〜高度の痛みに対して使われるオピオイドです。医師の管理のもと適切に使用すれば、精神的・身体的な依存がほとんど問題にならず、適切な用量調節のもとでの投与が呼吸を有害に抑制することは稀とされています。むしろ、痛みや呼吸困難を和らげることで患者の状態が安定することが多いと、国立がん研究センターがん情報サービスは説明しています。一般的な考え方と、当協会の見解
一般的な考え方(出典つき)
モルヒネは、がんの中等度から高度の痛みに対して使用される医療用麻薬(オピオイド)のひとつです。国立がん研究センターがん情報サービスによれば、医師の管理のもと適切に使用した場合、精神的・身体的な依存がほとんど問題にならないとされています。また、適切に用量を調節して投与されるモルヒネが呼吸を有害に抑制することは稀であり、むしろ痛みや呼吸困難を和らげることで患者の状態が安定することが多いと説明されています。副作用として便秘・吐き気・眠気などが生じることがありますが、対処法があります。当協会としての見解(相談方針)
当協会は、モルヒネをはじめとするオピオイド鎮痛薬に対する「中毒になる」「命を縮める」という誤解が、必要な痛みのケアを遠ざけてしまうことを問題だと考えています。適切な医師管理のもとでの使用は依存や呼吸抑制のリスクが低く、むしろ痛みが和らぐことで生活の質が保たれます。不安な点や主治医への伝え方を整理するお手伝いを、中立の立場でできます。無料の個別相談で一緒に考えましょう。判断するときに整理したい4つの視点
迷いを言葉にしづらいときは、次の4つに分けて考えると整理しやすくなります。
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治療の目的
根治を目指すのか、進行を抑えるのか、症状を和らげるのか。目的によって治療の意味と続け方が変わります。まず主治医に「この治療の目的は何か」を確認しましょう。
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効果と副作用
期待できる効果の大きさと、起こりうる副作用・負担のバランス。受けなかった場合に予想される経過とあわせて比べて考えます。
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体力・生活の質
現在の体力や持病、仕事や暮らしで何を大切にしたいか。治療と生活の質(QOL)のどちらをどの程度優先するかは人によって異なります。
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本人と家族の希望
最終的に大切なのはご本人の意思です。そのうえで、支えるご家族の考えや不安も共有しておくと、後悔の少ない選択につながります。
主治医に確認しておきたい質問の例
次の診察の前に、聞きたいことをメモしておくと整理しやすくなります。
- 今の痛みの程度に対して、モルヒネは適切な選択肢ですか?
- 用量はどのように調節しますか?増えていく場合の目安を教えてください。
- 便秘・吐き気・眠気が出た場合、どんな対処ができますか?
- モルヒネ以外のオピオイド(フェンタニル等)との違い・使い分けを教えてください。
- 家で使う場合、家族が注意すべきことはありますか?
- 緩和ケアチームや緩和ケア専門医に相談することはできますか?
迷うときは「セカンドオピニオン」も選択肢に
主治医の説明を聞いても判断に迷う場合は、別の医師に意見を求めるセカンドオピニオンという方法があります。これは主治医のもとで治療を受けることを前提に、別の専門家の助言を聞くもので、患者さんの権利として一般的に行われています。
一人で抱え込まず、整理から始められます
「何が分からないのか」を言葉にするだけでも、判断は進みます。当協会では、確認すべき質問の整理やセカンドオピニオン検討のポイントを一緒に考えます。
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ご相談の前に(当協会は医療機関ではありません)
本ページは情報提供を目的としており、診断・治療・特定の治療法の推奨を行うものではありません。治療に関する最終的な判断は、必ず主治医にご相談ください。当協会は、患者さんとご家族が状況を整理し、納得して選択できるよう支援する立場です。
監修:日本がん難病サポート協会 / 最終更新日:2026年7月4日 / 出典:国立がん研究センター がん情報サービス、厚生労働省「統合医療」情報発信サイト(eJIM)ほか
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