がん治療の選択・迷い
前立腺がんの治療(手術・放射線・ホルモン療法)にはどんな選択肢がありますか?どう選べばよいですか?
まずは結論
前立腺がんの治療には経過観察・手術・放射線治療・ホルモン療法など複数の選択肢があり、リスク分類(PSA値・グリソンスコアなど)や年齢・体の状態・生活の質への影響をふまえて主治医と相談しながら選択します。それぞれに長所・短所があるため、主治医の説明を十分に聞いたうえで判断することが重要です。一般的な考え方と、当協会の見解
一般的な考え方(出典つき)
前立腺がんの治療には、経過観察(アクティブサーベイランス)・手術(根治的前立腺全摘除術)・放射線治療(外照射・小線源療法)・ホルモン療法(内分泌療法)など複数の選択肢があります。リスク分類(低リスク・中リスク・高リスク)やPSA値、グリソンスコア、年齢、体の状態、患者の生活への影響の希望などを総合的に判断して選ばれます。いずれの方法も長所・短所があるため、主治医との十分な話し合いが重要です。当協会としての見解(相談方針)
当協会は、前立腺がんの治療選択は「何を優先するか」を本人が整理することが出発点だと考えます。尿漏れや性機能への影響など生活の質に直結する問題について、各選択肢の特徴と主治医への確認事項を中立の立場で整理します。特定の治療を勧めることはなく、ご本人とご家族が納得して決断できるよう伴走します。ご家族だけのご相談も無料で承っています。判断するときに整理したい4つの視点
迷いを言葉にしづらいときは、次の4つに分けて考えると整理しやすくなります。
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治療の目的
根治を目指すのか、進行を抑えるのか、症状を和らげるのか。目的によって治療の意味と続け方が変わります。まず主治医に「この治療の目的は何か」を確認しましょう。
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効果と副作用
期待できる効果の大きさと、起こりうる副作用・負担のバランス。受けなかった場合に予想される経過とあわせて比べて考えます。
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体力・生活の質
現在の体力や持病、仕事や暮らしで何を大切にしたいか。治療と生活の質(QOL)のどちらをどの程度優先するかは人によって異なります。
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本人と家族の希望
最終的に大切なのはご本人の意思です。そのうえで、支えるご家族の考えや不安も共有しておくと、後悔の少ない選択につながります。
主治医に確認しておきたい質問の例
次の診察の前に、聞きたいことをメモしておくと整理しやすくなります。
- 自分はどのリスク分類に当たり、なぜその治療を勧められているのですか?
- 手術・放射線・ホルモン療法それぞれの効果と副作用の違いを比較して教えてください。
- 尿漏れ・性機能への影響はそれぞれの治療でどの程度・どのくらい続きますか?
- 経過観察(アクティブサーベイランス)は自分の状態では選択肢になりますか?
- 治療後の定期検査・フォローアップはどのように行われますか?
- セカンドオピニオンを希望した場合、紹介状を書いていただけますか?
迷うときは「セカンドオピニオン」も選択肢に
主治医の説明を聞いても判断に迷う場合は、別の医師に意見を求めるセカンドオピニオンという方法があります。これは主治医のもとで治療を受けることを前提に、別の専門家の助言を聞くもので、患者さんの権利として一般的に行われています。
一人で抱え込まず、整理から始められます
「何が分からないのか」を言葉にするだけでも、判断は進みます。当協会では、確認すべき質問の整理やセカンドオピニオン検討のポイントを一緒に考えます。
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ご相談の前に(当協会は医療機関ではありません)
本ページは情報提供を目的としており、診断・治療・特定の治療法の推奨を行うものではありません。治療に関する最終的な判断は、必ず主治医にご相談ください。当協会は、患者さんとご家族が状況を整理し、納得して選択できるよう支援する立場です。
監修:日本がん難病サポート協会 / 最終更新日:2026年7月4日 / 出典:国立がん研究センター がん情報サービス、厚生労働省「統合医療」情報発信サイト(eJIM)ほか
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