がん治療の選択・迷い
乳がんの放射線治療にはどんな副作用・費用がかかりますか?受けるかどうかどう考えればよいですか?
まずは結論
乳がんの放射線治療は、乳房温存手術後に局所再発を防ぐことを主な目的とした標準治療の一つです。副作用(皮膚の炎症・疲労感など)や費用の見通しはあらかじめ主治医に確認し、自分の状態や生活への影響をふまえて判断することが大切です。当協会では、副作用への備えや費用制度の整理を一緒にお手伝いしています。一般的な考え方と、当協会の見解
一般的な考え方(出典つき)
乳がんに対する放射線治療は、乳房温存手術(部分切除)後に局所再発を防ぐ目的で行われることが多く、一般的に術後に組み合わせる標準治療の一つです。副作用としては照射部位の皮膚の炎症や疲労感(急性期)、乳房の線維化や皮膚の変化(晩期)などが知られており、照射を受ける部位・線量によって個人差があります。費用については公的医療保険の対象であり、高額療養費制度の活用が可能です。主治医に副作用の出方や費用の見通しをあらかじめ確認しておくことをお勧めします。当協会としての見解(相談方針)
当協会は、放射線治療を受けるかどうかの判断を、効果・副作用・費用・生活への影響という複数の軸で整理することが大切だと考えています。主治医から「標準治療として勧める」と言われても、副作用への具体的な不安や費用の疑問が残ったまま判断するのは難しいものです。主治医への確認事項の整理や、高額療養費制度をはじめとした費用面の情報整理を、中立の立場でお手伝いします。ご相談は無料で承っています。判断するときに整理したい4つの視点
迷いを言葉にしづらいときは、次の4つに分けて考えると整理しやすくなります。
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治療の目的
根治を目指すのか、進行を抑えるのか、症状を和らげるのか。目的によって治療の意味と続け方が変わります。まず主治医に「この治療の目的は何か」を確認しましょう。
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効果と副作用
期待できる効果の大きさと、起こりうる副作用・負担のバランス。受けなかった場合に予想される経過とあわせて比べて考えます。
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体力・生活の質
現在の体力や持病、仕事や暮らしで何を大切にしたいか。治療と生活の質(QOL)のどちらをどの程度優先するかは人によって異なります。
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本人と家族の希望
最終的に大切なのはご本人の意思です。そのうえで、支えるご家族の考えや不安も共有しておくと、後悔の少ない選択につながります。
主治医に確認しておきたい質問の例
次の診察の前に、聞きたいことをメモしておくと整理しやすくなります。
- この放射線治療を行う目的と、行わない場合の見通しはどう違いますか?
- 副作用はどの程度・どのくらいの期間出ることが多いですか?
- 照射中・照射後の生活(仕事・家事・入浴など)への制限はありますか?
- 皮膚の変化などの晩期の影響はどのくらい残る可能性がありますか?
- 費用の概算と、高額療養費制度を利用する手続きを教えてください。
- 他の選択肢や、放射線以外の局所再発対策はありますか?
迷うときは「セカンドオピニオン」も選択肢に
主治医の説明を聞いても判断に迷う場合は、別の医師に意見を求めるセカンドオピニオンという方法があります。これは主治医のもとで治療を受けることを前提に、別の専門家の助言を聞くもので、患者さんの権利として一般的に行われています。
一人で抱え込まず、整理から始められます
「何が分からないのか」を言葉にするだけでも、判断は進みます。当協会では、確認すべき質問の整理やセカンドオピニオン検討のポイントを一緒に考えます。
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ご相談の前に(当協会は医療機関ではありません)
本ページは情報提供を目的としており、診断・治療・特定の治療法の推奨を行うものではありません。治療に関する最終的な判断は、必ず主治医にご相談ください。当協会は、患者さんとご家族が状況を整理し、納得して選択できるよう支援する立場です。
監修:日本がん難病サポート協会 / 最終更新日:2026年7月4日 / 出典:国立がん研究センター がん情報サービス、厚生労働省「統合医療」情報発信サイト(eJIM)ほか
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