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● 特別医療対談「がんと闘うドクター VS 日本がん難病サポート協会理事長」

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青木 厚(あおき あつし) 医師・医学博士 長野県出身 東京理科大学理工学部物理学科入学。卒業後、知人の死を通して、 医師として世の中の役に立ちたいと考え、福井大学医学部医学科入学。卒業後は、 内科医として勤務後、現在の日本の医療費を圧迫している生活習慣病やの問題を解決したいと考え、 世の中に貢献できる科として糖尿病内科を選択。その後40歳の時に舌癌を発症。自身の生の為に様々ながん治療について研究をしている。

坂井 康起(さかい やすおき) 健康科学博士(ドイツ・ヴィアドリナ欧州大学補完代替医療学講師) ・日本がん難病サポート協会 理事長・ 株式会社 きせんワールド代表取締役

■青木先生   32歳の頃、辛いものとか食べていた時に口に痛みを感じるようになりました。知人の先生に診てもらったところ白板症、 扁平苔癬があると言われ、今後は時々詳しく検査した方が良いと言われました。当時は医学の勉強などで忙しくしていたこともあり、 しばらく何もせずにいました。ところがそれから8年後の40歳の時に再び痛みが激しくなり鏡で確認すると、 左のベロの下も厚く白くなっていました。専門の先生に診ていただくと、「ベロの下も白板症になりましたね」と言われ 「何か変わったことがあったら必ず来てください」と言われたのが2009年の12月でした。それでもしばらく放置していたところ、 翌年10月位から常に痛みが出るようになり、鏡で確認するとベロの下が潰瘍化していました。急ぎ専門の先生に再度診ていただいたところ 「がん」と診断され慌てて手術を受けました。

 

■坂井理事長   すんなり手術を選ばれましたか?

 

■青木先生   放射線治療と手術のどちらかを選んでくださいと言われました・・・が、どちらを選べば良いか正直分かりませんでした。

当時はがんへの恐怖もあり、その後例え障害が残ったとしても手術の方が確実と考えました。 私は3歳の子供のためにも死ぬわけにはいかないんです。 後になってゆっくり調べてみると、手術も放射線治療も大差はないことがわかり、今では放射線治療が良かったかな?とも思っています。

 

■坂井理事長   何もしない選択はありませんでしたか? 手術、放射線以外の選選択肢はありませんでしたか?

 

■青木先生   いやあ、それは怖くてなかったですね。でも、やはりベロを切ってしまったので、滑舌は悪くなりましたね。

がん治療の選択を迫られた場合どうしたら良いか

■青木先生   具体的には、医師に言われたとしても、何を選べば良いのか、やはりわからないんですよね。 僕の場合は手術か放射線療法のどちらを選んでも大勢には影響はなかったと思います。しかし、 がんの種別・状態によっては、手術・化学療法・放射線のどれかを患者さんが選択しなければならないケースも出てくると思います。 特に保険診療を行っているドクターは全てだとは言いませんが、一つ一つの治療法をより詳しく説明する時間がないのも大事な治療選択をしていかなければならないのに・・・もし可能であるなら、じっくりお話を聞いてくれるドクター (セカンドオピニオン)に相談することをお勧めします。例えば、化学療法しか選択肢がない場合、効果が上がって寛解する場合もありますが、 患者さんによっては正常細胞までダメージを受けて、転がり落ちるように悪化する場合もあります。 主治医以外のがんに詳しいセカンドオピニオンのドクターと相談しながら治療法の選択をされた方が良いと思います。 標準療法以外にも多くの治療方法はありますので、標準療法を補完する意味でも代替療法にも関心を持たれる方が良いと思います。

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諸外国では、標準療法以外の治療法も盛んに研究されている!

■坂井理事長   日本では未だに西洋医療を中心に治療が行われています。しかしアメリカ・ヨーロッパでは、統合医療が重視されています。 西洋医療が35%、統合医療が65%くらいの比率に優位になってきています。先ほど青木ドクターから化学療法のお話がありましたが、 世界の抗がん剤のシェアの実に7割が日本で使われていると言われています。抗がん剤の副作用も以前より問題となっているにも関わらず、 日本での抗がん剤の使用量が多いことに問題があると思います。これは日本の医療制度の現状に問題があるのではないでしょうか?つまり 「利権」が関わっているのではないかと思います。薬品会社とか、厚生労働省とか、医師会の一部が、 がっちりとスクラムを組んでいるのではないかと思います。 日本がん難病サポート協会を立ち上げた理由は、 とにかく患者さんに少しでも良くなって欲しいという思い・・・西洋医学からサプリメントまで、 世界中のありとあらゆる良いと言われている療法を取り入れ、1%いや0.5%でも良くなることを願って立ち上げました。 結果のみを追求する団体として、世間では笑われる方もいらっしゃるかもしれませんが、結果を出す・残すことで患者さんとの信頼を築いてきました。

がんの患者さんにはどのようにアドバイスされていますか?

坂井理事長   じっくりとカウンセリングさせていただいて、費用のことも含め、 ありとあらゆる面で相手の立場になりお話を聞かせていただきながら不安を取り除いていきます。 がんの患者さんには必ず死への恐怖心があります。心に安心感を与えることで治療に対して前向きになられるように努めています。 我々がこれまで30年間で培ってきた経験や実績をご紹介しながら、患者さんに合った治療法・がんに対する考え方をアドバイスしております。 当協会での患者さんとのカウンセリングでは、最低でも1時間以上はお話させていただいています。 色々なことを喋りたい患者さんがたくさんいらっしゃるんですよ。それだけでプラセボ効果が33%もあるといわれていますから・・・

 

青木先生は、統合医療、代替医療については、どのように考えられていらっしいますか?

青木先生   人間の体は心技体で成り立っています。「恐れ」「不安」「恐怖」「悲しみ」これらの感情を持っていると交感神経が優位になります。 交感神経が優位になると、免疫細胞のTリンパ球の数とかNK細胞の働きが下がります。笑の効果が言われるように、「楽しい」「嬉しい」 「気持ちいいな」このようなプラスの感情になることで、副交感神経を高め、がん細胞を攻撃してくれる免疫細胞の働きを高めてくれます。 まずは、マイナスの感情を取り除く事が一番大切ですね。サプリメントその他については、抗酸化物質、抗炎症物質、 どのような食品であってもがんのリスクを減らすことが分かっているわけですから、標準療法と併せて積極的に摂取する必要があると思います。

今後、日本がん難病サポート協会と青木先生は、どのような形でがん・難病に立ち向かわれて行かれますか?

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坂井理事長   日本人はドクターのことを神様のように尊敬されています。我々は民間という立場で統合医療に力を入れてきて多くの患者さんと接していますが、 なかなか我々の立場を理解していただけるドクターがいません。しかし青木先生は、ご自身ががんを経験されていることから、 標準治療以外の統合医療、代替医療についても研究されています。幅広い治療法に理解があり、 自らもがんを経験されていることから患者さんも相談しやすいですし、青木先生自身も患者さんの立場を理解されやすいと思います。 協会に相談に来られる患者さんの良き相談者、理解者となっていただければと考えております。

 

(掲載日:2014年12月09日)